今年の彼岸会法要は、コロナウィルスの影響を受け、菩提寺での食事提供、法要後の談笑場所提供は中止となった。開闢以来初めてのことと思うが、已むを得ない処置と思う。又、4月末に予定されていた法然上人御忌大会も中止になった。
法要は通常通り開催されたので、毎年のように卒塔婆供養をお願いし、度読経中に薫香を捧げ、遠祖の供養が出来たことは幸いであった。
境内にある枝垂れ桜も少し芽吹いており、幾つかはもう開花していた。この桜は樹齢7~80年とのことで、老齢化は否めないが、毎年綺麗な花を咲かせてくれている。
満開の時はホントに綺麗。
今年の彼岸会の数日後に、もう20年以上会っていなかった従姉妹墓参に来てくれたので、明治中期に高田で亡くなった曾祖父の菩提寺へも一緒にお参りに行くことができた。
私が子供の頃、父系の従兄弟が一堂に会すことが何回かあったが、夫々成人し、家庭を持ってしまうと会うことも殆どなかった。みんな年を取り、既に鬼籍に入ったのが何人もいる。まだまだ元気と気を張っていても、身体能力は日々衰えてくる。自然の摂理なので已むを得ないが、まだ気力が残っている間に、何とか拙家の歴史を史料を元に解明することが出来たことは幸いであった。
今はもう視力も随分衰えているので、本をじっくり読みこむことが辛くなっている。特に飛蚊症(ひぶんしょう)は堪える。
体の中は軽いものばかりだが、幾つも要注意があり、主治医との縁が切れない。一病息災というが、私の場合は数病息災と言える。どれも直ちに集中治療を要するものではないが、ガンのマーカーは少しずつだが高くなっており、血液検査だけだと、それが甲状腺・前立腺・耳下腺なのか判らないのが困る。暫くCTやエコーを撮っていないので、コロナが落ち着いたら主治医の処でお願いせねばならない。
残りの人生を考えるようになる前に、史学研究を終えられたのが、一番嬉しい。